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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第15回 月桂樹 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第15回目は太陽カードから、25月桂樹。

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ギリシア神語からアポロンとダプネーのお話をご紹介しましょう。

神々の王ゼウスの息子であるアポロンは
エロスをからかったために彼の恨みを買ってしまいました。
そして黄金の矢で胸を射抜かれてしまったのです。

エロスは異なった2本の矢を持っていました。
1本は鉛の矢。もう1本は黄金の矢。
鉛の矢は、恋をはねつけます。
黄金の矢は、恋をそそります。
その黄金の矢でアポロンを射たのです。

一方の鉛の矢は、河の神ペーネイオスの娘ダプネーの胸を射抜きました。
するとどうでしょう、アポロンはたちまち美しいダプネーに恋をしてしまいました。
ところがダプネーは言い寄ってくるたくさんの男性を毛嫌いし、
もちろんアポロンも突っぱねます。
しかしアポロンの恋心はますます燃え上がり、
どうにかして彼女と結婚したいと望むようになりました。
そしてダプネーのあとをしつこく追いかけたのです。

ダプネーは逃げる、逃げる。
力いっぱい走って逃げたのですが、
とうとうアポロンの吐く息がダプネーのうなじに降りかかるほどの距離まできたとき、
ダプネーは父親である河の神ペーネイオスに呼びかけました、
「お父様! 助けて! 
この姿のために恐ろしい目にあっています。
どうか私の姿を変えて!」。

すると、たちまちのうちにダプネーの体はこわばり、
胸は柔らかな樹の皮に包まれ、
髪の毛は木の葉になり、両腕は枝になりました。
足はしっかりと地面について、根になりました。
そう、月桂樹になってしまったのです。
前と同じように美しかったのですが、元の姿は何一つ残っていませんでした。

驚くアポロンは枝を抱き締め、言いました、
「君が僕の妻になれなくなったからには、
僕の聖樹にしてみせるよ。
そして君を僕の王冠として頭にいただくことにする」と。
さらにローマの将軍たちが凱旋するとき、
月桂樹の花輪で彼らの頭を飾ること、
いつも青々として、決して枯れないようにすることを約束したのです。


参考:トマス・ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」角川文庫




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