SSブログ

太陽と月の魔女カードにまつわるお話 第14回 17 ネコ 「黒猫」 [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

月の魔女・小泉茉莉花です。 太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをお話する新企画です。
               
螟ェ髯ス縺ィ譛医き繝シ繝医ywith phoenix&Dragon.jpg


第14回は月カードから17 ネコ です。

2013102710180000.jpg


昔々、テロープ村というところに一人の女がいて、
猫をほしがっていましたた。

ある日、この女がフルーランスの縁日につがいの家禽を買いに出かけ、
市場の柱の後ろに黒猫をみつけました。

縁日が終わる頃、女はこの黒猫を拾って自分の家に連れ帰りました。
三日のあいだ、女は食卓に食器やコップやナプキンをそろえて、
お客様をもてなすように自分の脇に猫を座らせて、食事をさせました。
夜は自分のベットに猫を寝かせました。

でも、四日目に、女は昼食のときに黒猫の食器を並べるのを忘れてしまいました。
「女よ、なぜ私の食器を並べてくれなかったのだね?」と黒猫が言いました。

女はびっくりしてすぐに物知りの老司祭のもとにいって、一部始終を話しました。
「急いでその黒猫をもとのところにもどしなさい」

女はすぐにフルーランスにまたでかけて、縁日の日に猫を拾ったあの柱の後ろに黒猫を
返しました。

「女よ。よく司祭にきいたな」と黒猫は言いました。

「日没までに俺をここに連れ戻さなかったら今晩お前を絞め殺すとこだったよ」

そうして、猫はどこともなく立ち去ったのでした。

参考文献 フランス妖精民話集 植田祐次訳編 社会思想社 
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:占い