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太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわるお話 第13回 ゴールド [太陽と月の魔女カードのシンボルにまつわる話]

こんにちは。
太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月の魔女( 太陽の魔女=マリィ・プリマヴェラ月の魔女=小泉茉莉花)のユニットが2019年4月に発売した
「太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン」のカードのシンボルにまつわる
神話や伝説などをご紹介しましょう。

               
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第13回目は太陽カードから、11ゴールド。

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ギリシア神語の中から、ミダース王のお話をご紹介しましょう。

酒の神ディオニューソスは、養父が行方不明になったので
どうしたものかと気を揉んでいました。
姿が見えなくなってから11日目。
ミーダス王の使いが養父を連れてきました。
10日間というもの、ミーダス王の下でもてなしていたのだとか。

そこでディオニューソスはお礼に、
ミーダス王に何でも望むものをあげよう、と言いました。
するとミーダス王は
「自分が触れるものはすべて黄金に変わるようにしていただきたい」と頼みました。

その願いは聞き届けられ、
ミーダス王の触れるものは次々と黄金に変わっていきます。
樫の木の小枝も、小石も、リンゴも!
大喜びしたミーダス王は、召使に命じてご馳走を作らせました。
ところが!
パンに触ると手の中で硬く黄金色に固まってしまうし、
料理を口に持っていっても、黄金の塊となって食べることができません。
葡萄酒を飲もうとしても、まるで溶けた黄金のようにして喉を流れ落ちていく…。

このままでは餓死してしまうと思ったミーダス王は
金色に輝く両腕を高く上に差し出し、
「どうかこの光り輝く破滅からお救いください」と
ディオニューソスに祈りました。
慈悲深いディオニューソスはその願いを聞き入れてやり、
泉に全身を浸し、罪と罰とを洗い落とすよう、伝えました。
ミーダス王はディオニューソスの言葉に従ったところ、
たちまち黄金を作り出す力は水の中に消えていきました。
以来、ミーダス王は富も栄華も嫌って田舎に住むようになったのだとか。

ちなみにミーダス王は「王様の耳はロバの耳」の、あの王様のことです。


参考:トマス・ブルフィンチ「ギリシア・ローマ神話」角川文庫

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