魔女コレクション 106回 シール「薬用植物採集旅行」by生みたて卵屋 [魔女コレクション]
こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。
映画・小説・グッズ、そして魔女のお話など
太陽と月の魔女がみつけた魔女にまつわるものを
ブログ【太陽と月の魔女】でご紹介していきたいと思います。
今回は、『太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン』を
限定部数お取り扱いいただいた不思議可愛い雑貨店アランデルさんで見つけた
お宝グッズをご紹介しましょう。
生みたて卵屋さんの作品、
まるで切手みたいなデザインの「薬用植物採集旅行」という名のシールです。
「マンドラゴラ禁書ステッカー」もいただきました。
さて、魔女と薬用植物、どんな関係なのでしょうか?
魔女は、大きな釜で特別な軟膏を作り、
それを体に塗ることで空を飛べるのだと言われてきました。
その軟膏の材料となるのが、さまざまな薬用植物。
「世界魔女百科」(ヒメネス・デル・オソ著)には
軟膏のレシピとして以下のものが紹介されています。
・赤と黒のケシ、ドクムギ、ヒヨス、ドクニンジン、レタス、スベリヒユ…各0.0648グラム
・油…上記の1.5倍
・アヘン…すべての混合物31.103グラムにつき1.236グラム
あるいは、こんなレシピも。
・人間の脂肪…100グラム
・ハシシュ…5グラム
・アサの花…片手に半分
・ケシの花…片手に半分
・ヘレボルスの粉末…ひとつまみ
・焼いたヒマワリの種…ひとつまみ
軟膏作りだけに薬草が使われたわけではありません。
魔法をかけるためにも単体で使ったと言われています。
その中でもとくに気を惹かれるのが、マンドラゴラ。
シールの10番、それにステッカーに描かれている植物です。
英語ではマンドレークと呼ばれています。
もちろん実在の植物ですが、
根っこが太くて、二股に分かれていて、
まるで人間の下半身のような姿をしています。
葉は大きく広がり、人の頭髪のよう。
だから根と葉の全体像が、ちょうど人間みたいに見えるのです。
もちろんマンドラゴラは毒の成分を持っているので
魔女の薬草となるわけですが、
その人間に似た姿もまた、魔女の薬草と呼ばれる所以でしょう。
マンドラゴラは地中から掘り出されるとき、
それはそれは恐ろしい悲鳴を上げるのだそうです。
だからマンドラゴラを掘る人は耳栓をしていないと
発狂するか死んでしまう…。
そのためロープを根に結び付けて犬に引かせて掘り出すのだけれど、
犬は犠牲になって死んでしまうんですって。
古来、マンドラゴラは魔力を持った植物とされ、
古代ギリシアの大学者テオフラストスによれば
刈り取るときには、マンドラゴラのまわりに剣で三重の輪を描き、
西の方を見ながら切り取るべし、と。
マンドラゴラの魔的な力に対抗する儀式なのですね。
また古代エジプトでは、マンドラゴラは3大秘薬のひとつと言われ、
紀元前14世紀頃の、あのツタンカーメン王の墓にも描かれていたとか。
いずれにしても不思議な魔的パワーを持つと考えられてきた植物なのです。
マンドラゴラに限らず、このシールに描かれた植物たちは皆、
それぞれが魔的な力を持っていると言われています。
いわば魔女の植物!
参考:西村祐子著「魔女の薬草箱」(山と渓谷社)
映画・小説・グッズ、そして魔女のお話など
太陽と月の魔女がみつけた魔女にまつわるものを
ブログ【太陽と月の魔女】でご紹介していきたいと思います。
今回は、『太陽と月の魔女カードwithフェニックス&ドラゴン』を
限定部数お取り扱いいただいた不思議可愛い雑貨店アランデルさんで見つけた
お宝グッズをご紹介しましょう。
生みたて卵屋さんの作品、
まるで切手みたいなデザインの「薬用植物採集旅行」という名のシールです。
「マンドラゴラ禁書ステッカー」もいただきました。
さて、魔女と薬用植物、どんな関係なのでしょうか?
魔女は、大きな釜で特別な軟膏を作り、
それを体に塗ることで空を飛べるのだと言われてきました。
その軟膏の材料となるのが、さまざまな薬用植物。
「世界魔女百科」(ヒメネス・デル・オソ著)には
軟膏のレシピとして以下のものが紹介されています。
・赤と黒のケシ、ドクムギ、ヒヨス、ドクニンジン、レタス、スベリヒユ…各0.0648グラム
・油…上記の1.5倍
・アヘン…すべての混合物31.103グラムにつき1.236グラム
あるいは、こんなレシピも。
・人間の脂肪…100グラム
・ハシシュ…5グラム
・アサの花…片手に半分
・ケシの花…片手に半分
・ヘレボルスの粉末…ひとつまみ
・焼いたヒマワリの種…ひとつまみ
軟膏作りだけに薬草が使われたわけではありません。
魔法をかけるためにも単体で使ったと言われています。
その中でもとくに気を惹かれるのが、マンドラゴラ。
シールの10番、それにステッカーに描かれている植物です。
英語ではマンドレークと呼ばれています。
もちろん実在の植物ですが、
根っこが太くて、二股に分かれていて、
まるで人間の下半身のような姿をしています。
葉は大きく広がり、人の頭髪のよう。
だから根と葉の全体像が、ちょうど人間みたいに見えるのです。
もちろんマンドラゴラは毒の成分を持っているので
魔女の薬草となるわけですが、
その人間に似た姿もまた、魔女の薬草と呼ばれる所以でしょう。
マンドラゴラは地中から掘り出されるとき、
それはそれは恐ろしい悲鳴を上げるのだそうです。
だからマンドラゴラを掘る人は耳栓をしていないと
発狂するか死んでしまう…。
そのためロープを根に結び付けて犬に引かせて掘り出すのだけれど、
犬は犠牲になって死んでしまうんですって。
古来、マンドラゴラは魔力を持った植物とされ、
古代ギリシアの大学者テオフラストスによれば
刈り取るときには、マンドラゴラのまわりに剣で三重の輪を描き、
西の方を見ながら切り取るべし、と。
マンドラゴラの魔的な力に対抗する儀式なのですね。
また古代エジプトでは、マンドラゴラは3大秘薬のひとつと言われ、
紀元前14世紀頃の、あのツタンカーメン王の墓にも描かれていたとか。
いずれにしても不思議な魔的パワーを持つと考えられてきた植物なのです。
マンドラゴラに限らず、このシールに描かれた植物たちは皆、
それぞれが魔的な力を持っていると言われています。
いわば魔女の植物!
参考:西村祐子著「魔女の薬草箱」(山と渓谷社)