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太陽と月の神話213  ラーフとケートゥ、日食・月食を起こす(インド) [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今日は、インドに伝わる太陽のお話をご紹介しましょう。

あるとき、神々と悪魔とが海をかき混ぜ、
カメいっぱいの“生命の水”を取り出しました。
ヴィシュヌ神が美しい少女モーヒニーの姿となって
神々にこの”生命の水“を少しずつ分けていきました。
むろん、太陽神、月神にも。

しかしラーフという名の悪魔が太陽神と月神の間に座り込んだため、
美少女モーヒニーはラーフにも”生命の水“を分け与えてしまったのです。
太陽神と月神が「ラーフは悪魔だ!」と教えたのだけれど
時すでに遅し。
ラーフは”生命の水“を飲み干してしまったのです。
それを知った美少女モーヒニー、実はヴィシュヌ神は、
すぐさまラーフの首を切り落としました。

けれど”生命の水”を飲んでしまったため、
ラーフは死に至ることはなく、
首がケートゥとなり、身体はそのままラーフとなって、
天の7つの星座に加えられたのです。
そればかりか、太陽神と月神のせいで首を切られたことを恨み、
ときどき太陽と月の仕事の邪魔をしに来るのです。
それが日食であり、月食であるというわけです。


参考:「太陽と月と星の民話」三弥井書店


posted by taiyonomajo at nice!(2)  コメント(0) 
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