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太陽と月の神話 第197回 月と27宿 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回は、インドのお話をご紹介します。

古代インドでは太陰暦は古代インドでは最も重要な暦でした。
このためインドの神話では、黄道の星座帯は12宮ではなく、27の月宿に分けられます。
つまり、地球からみると恒星に対して、約27日
でひとまわりする月は夜ごとに宿を変えます。

各宿には、互いに姉妹である27人の妻がいるのです。
月宿の順番はプレディアスが先ですが、お気に入りの妻はアルデバランです。
月がアルデバランを寵愛するあまり、他の妻たちは不幸せです。
そこで、みんなで父親に訴えました。

父は、月に対して、ニ回警告しました。
それでも、聞かないので月の体が次第に衰弱するようにのろいをかけました。

驚いた月が何度もお願いしたので、父はこの願いをうけいれ、
月がすべての妻を平等に扱えば、衰弱した後で再び元の姿に戻れるようにしました。

それ以来、月は満ち欠けするようになったのだそうです。

参考文献 アジアの星物語 海部宣男監修 万葉舎


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