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太陽と月の神話181  オセットの太陽神ソスランの誕生 [太陽と月の神話]

こんにちは。太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回はコーカサス地方に住むオセット人の間に伝わっている
太陽にまつわるお話です。

この世のものとは思えないほど美しいサタナという女性がいました。
ある日、裾の短い衣類を身につけたサタナが川で洗濯をしていると
向こう岸にひとりの羊飼いの男がやってきました。
彼は対岸にいるサタナの美しさ、雪のように白い肌、
そしてむき出しになった太ももに魅了され、
心をかき乱されたあげく、
そこにあった石の上で自慰をしたのです。

それを見たサタナは、その日から日数を数えていきました。
時がたち、いよいよ”その日“を知ると
若者たちに頼んで、その石を削らせたのです。
そして最後は自らの手で石を割り、中から赤ん坊を取り出しました。

サタナはその赤ん坊を自分の子とし、ソスランと名付け、
慈しみ育てました。

ソスランは、太陽のようにまぶしい光を放つ護符を胸につけ、
敵と戦いました。
その戦いの時刻は、真昼どき。
太陽が最大の力を発揮する時間帯です。
本物の戦いでも、また遊びでの競争でも、
真昼に闘うと、どんな強敵にも勝てたソスランは、
まさに太陽神そのものだったのです。


参考:「太陽の神話と祭り」吉田敦彦著/青土社

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