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太陽と月の神話 第180回 月の満ち欠けと人間の運命 [太陽と月の神話]

月の魔女・小泉茉莉花です。

太陽と月にまつわるお話は世界中にたくさんあります。
太陽と月の魔女ブログでは、そんなお話をご紹介していきたいと思います。
今回は マレー半島のメントラ族に伝わる月のお話をご紹介します。

この世のはじめのときには人間は不死だった。
ただ、月が欠けるときには人は痩せ、満ちる時には太っていた。

そのうち死がないために、人間の数が増えすぎるのをみて、
最初の人間の男の息子が「どうしたらいいのか?」と父にたずねた。
父は「そのままにしておけ」と言ったが、
彼の弟は
「人間を子供をもつとすぐ親の木が死んでしまうバナナのように子孫を残して死なせろ」
と言った。
どちらの主張を選ぶかは地下界の王がきめることになり、
彼は弟の主張を選んだので、
人間はバナナのように死ななければならなくなったそう。


参考文献 世界神話事典  大林太良他編 角川ソフィア文庫
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