SSブログ

ルーナサーのサバト [魔女入門]

こんにちは太陽の魔女マリィ・プリマヴェラです。

魔女のサバト(祝祭)は1年に8つあります。
夏至の日・ミドサマーのサバトの次にくるのが、
8月1日のルーナサー。
ケルト神話に登場する「長腕のルー」にちなんだ祝祭日です。
(長腕のルーについては【太陽と月の神話16 ケルトの太陽神ルー】 も合わせてお読みください)


ルーは、光、輝きを意味する太陽神であり、
勇敢な戦士、そして知恵者。
医術、発明、さらには魔術など、あらゆる技能にたけた神様で、
魔法の槍を、まるで自分の腕であるかのように自在に使いこなし、
数々の戦いで勝利をおさめてきました。
そこで「長腕のルー」と呼ばれているのですが、
そのルーに捧げられた祝祭こそ、このサバト「ルーナサー」なのです。

ルーナサーはキリスト教に取り入れられ、
ラマスと名を変えて呼ばれています。
そして小麦の収穫祭であり、主食であるパンの祭りともされてきました。
御馳走として、その年、初めて収穫した小麦でさまざまな種類のパンを作り、
また神にささげるのです。
パンは神聖な食べ物であり、力と恵みのシンボル。
まさに生命の糧なのです。

ルーナサーの日は、ミドサマー以後なので、
日はだんだんと短くなり、夜が長くなっていき、
太陽の力は徐々に弱まってく時期です。
しかし、収穫の第一弾といえる小麦を刈り取り、
これから後に続く実りの秋に、作物がさらに豊かに実るように祈ります。

また、この日には「コーン・ドーリー」と呼ばれる人形を作って祝います。
コーン・ドーリーは、小麦の葉や茎を使って編みあげます。
日本でいえば、稲藁で藁人形をつくるようなものでしょう。
小麦の神様が冬の間、住む場所が、このコーン・ドーリーなんですって。
翌年には小麦畑に埋めるのだそうです。
あるいはかがり火にくべる場合も。

これは、神話学的に言うと、
穀物神の死と再生を意味し、
また、ひとつの周期の終了と始まりとを示しています。

が、そんな話はさておき、
魔女たちはパンを焼き、分け合って食べることで
パン、つまり小麦の持つパワーを取り入れます。
そして秋の実りがさらに豊かでありますようにと祈るのです。




posted by taiyonomajo at nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:占い

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。